ひとりごと




7月某日



よく知りませんが、廃墟ブーム、らしいです。



この前あんなことを書いたので一応お断りしておきたいのですが、ワタシが最近づいているのは
別に話題になっていたからでもなんでもなく、本当に先日偶然に謎の遺構コンボにハマってしまった
だけです。(←ブームの後追いを極端に嫌う男)



そもそも管理人のに対する興味というのは、幼少の頃の廃車置き場巡りから始まったもので。




日付が’85年…もう15年も経つのか…



尤も正確に言えば、これは「廃車が好き」だったというよりもむしろ「街で見られない(既に大部分が
廃車になっている)ような(旧い)珍しいクルマが見たい」という考えによるものだったので、厳密には
「廃なるものへの想い」というのとはちょっと違う気はするのですが。
まぁそれはこの際置いておいて。

長年放置されたままの町外れの廃車置場などというシチュエーションもだんだん減り、さして珍しい
車種に出会えなくなっていても、長い年月を過ごして来た廃車体には何とも言えぬ趣があるものです。
特に廃車歴が長ければ長いほど。中途半端に程度が良かったりすると「まだ起こせる」「もったいない」とか邪念が…










なんて事を仕事中(手だけは動かしながら)ぼんやり考えていると、ふとこんな疑問が浮かびました。



「廃車マニヤに『聖地』は存在するか?」






廃墟ファンの方であれば、究極の廃墟が「軍艦島」である事に異論はないでしょう。
酷道ファンであれば国道418号がそれに当たるでしょう。

もちろん「個人的には××の方が好き」というような嗜好はあるでしょうが、そういった個人の好みや
なんかをとりあえず諸々まとめて向こうへうっちゃってしまうような、『圧倒的な存在感』『問答無用の
絶対的な迫力』
を持ち合わせた廃車置場などは存在するのか?






しないです。たぶん。



確かに日本国内には数ヶ所、マニヤには知れている個人の廃車ヤードがあるのですが、それでも
末端まで知れ渡っているということではないし、皆が憧れるという程のことでもありませんし、そもそも
廃車と廃墟や廃道酷道の類を一緒くたにする時点で
無理があるということはこの際触れないでいただきたい所存で。







そんな事を仕事中に思い巡らせているうちに、かつて見た一枚の写真を思い出しました。
旧車専門誌『ノスタルジックヒーロー』のコーナーだった(…失礼、今もあることはある、たぶん。今の担当者に代わった途端
死ぬほどつまらなくなったので全く見ていないが
。)『草ムラのヒーロー』に掲載されていた写真です。



既に撮影から10年も経っているので、恐らく現存はしていないでしょう。
それでも、ここならばあるいは聖地になり得たのではないかと思わせるくらいの存在感迫力
感じることのできる写真でした。






芸文社「ノスタルジックヒーロー」1990年10月号より転載













…っつーか、何かが狂ってませんか、ここ。重力とか。磁場とか。角度とか。




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